沈むところまで沈む

葬式疲れの友達と電話。最初は友達の話を聞いていたけど、そのうち話が私のへこみ具合を探る方向に移行。『いつから、そういう考え方になっちゃったの? いつ自分が変わったのかわかってる? その変わったのは良い方、悪い方?』答える言葉がどんどん小さくなっていき、結局何も話せなくなった。

今でも、思い出すと悲しくなる。涙がこぼれそうになる。たぶん、あの頃言われたことは、一生忘れない。私は、楽な人生を生きてきて、特に苦労もせず、でもろくな恋愛もせず、ろくな友人関係も築けない、生きている価値のない負け犬。その言葉はいまだに私のことをがんじがらめに縛りつけ、浮かれ気分の私を暗い方へ押しやっていく。言われたことが原因で、私がこんな状態になってしまっているとは絶対認めたくない。まるで、自分だけが特別でカワイソウな人間だと思っているみたいだから(実際はそうなのだろう)。だから、人には言いたくない。説明しようにも、声が震えて言葉にならない。涙で何もかもが消えてしまう。そうして、このまま私自身が消えてしまえばいいのに、と思う。そうすれば、もう誰にも迷惑かけることもなければ、人を不快な気分にさせることもない。自分も楽になれる。一石二鳥。
自分が放つ言葉におびえ、周囲の視線と感情を気にする毎日。人といる時はいつだってビクビクしている。怖くてたまらない。自分が傷つき、そして誰かを傷つけることがコワイ。そんな自分がずるくて偽善的に思えて、ますます価値のない人間なのだと自覚する。

いま、とても消えてしまいたい。